その競技種目の特異性に合ったトレーニングを行うことが必要である、またはその目的に適したトレーニングを選ぶべきという原則。
例えていえば、短距離ランナーが長距離のトレーニングばかり積んで競技パフォーマンスが向上できなかったり..という事です。
短距離ランナーがパフォーマンスを向上したいのであれば、短距離の練習を繰り返し行うことが重要です。
そうなるとここで疑問が出てきます。
競技パフォーマンスを向上をしたいのであれば、その競技の練習だけを繰り返し行えばいいのでは?
たしかに競技パフォーマンスを向上するにはその競技の練習が必要不可欠です。 しかし、ウエイトトレーニングなどによって、筋力や筋パワーの向上などの向上により、競技パフォーマンスのポテンシャル向上が望めます。
そのポテンシャル向上によって競技パフォーマンス向上が望めます。
競技の練習だけでも体力(筋力や筋パワーなど)を向上できるのでは?
たしかに不可能ではないです。 しかし、競技練習において負荷のかけ方は難しく、漸進性と過負荷の原則を適用するには、負荷のコントロールが難しいです。
逆に、ウエイトトレーニングなどでは重りなどを調節しやすいです。従って、漸進的に過負荷を与えていき、効率よく体力を向上できやすいのです。競技練習だけでは効率良く向上は難しいです。
じゃあその競技の動作に似た動作を重りを持って行えば良いの?
それは話が変わってきます。 例えば、競技中は膝を45度くらいまでしか曲げないから、スクワットでも膝が45度くらいまでしか曲げないクォータースクワットを行う。 (下の写真参考)
いくらこのスクワットが競技中の動作に似てるからと言って、クォータースクワットをウエイトトレーニングにそのまま取り入れるのは間違いです。
このスクワットでは、ポステリオール筋肉群が活用されにくく、大腿筋(太もも前面)の活動がより優位なります。 また関節可動域を広げることもできません。 ※スクワットは必ず太ももが床と並行になるパラレルスクワット、またはそれ以下まで落としたいです。
競技に似た動作を安易にウエイトトレーニングに取り入れるのは怪我を引き起こすことも十分にあります。
<ウエイトトレーニングの利点>
あくまでもウエイトトレーニングはウエイトトレーニングです。 筋力や筋パワー、柔軟性などの向上が目的です=競技パフォーマンスの向上が目的です。 また、身体を強くすることで、怪我のリスク減少も目的です。
体力向上や怪我のリスクを減らすことによって、競技練習の時間を増やすことや、質の良い競技練習も可能になるでしょう。 シーズンを通して、良いコンディションで望めることも考えられます。
<まとめ>
ちょっと話が逸れてしまった感じがあるので、まとめたいと思います。
・特異性の原則とは、ある動作を改善したければその動作を繰り返し練習するのが効率が良い、または目的に適したトレーニングを行うという原則。
・競技練習でも体力を向上できるが、ウエイトトレーニングのほうが効率よく漸進的に過負荷をコントロールできる。
・ウエイトトレーニングはウエイトトレーニング。 競技を真似た動作を安易に取り入れない。
・ウエイトトレーニングなどで競技パフォーマンス向上と怪我のリスクを減少をすることで競技練習を増やすことやより良いコンディションで練習や試合に望めることが可能になる。