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今回はスクワットについて。
特にパラレルスクワット(膝が90°=太ももが地面と平行になる位)、またそれよりも深いスクワットを行う5つの理由を述べます。
スクワットにもクォータースクワットやパラレルスクワットなど種類があります。
先に言っておきます。
断然パラレルスクワット派です!!!!! というかクォータースクワットは行いませんし、行わせません!!!!
<クォータースクワットとは?>
上記の写真のように膝の角度が45度程度までしか落とさないスクワットです。
<パラレルスクワットとは?>
上記の写真のように、太ももが地面と並行(パラレル)になるまで落とすスクワット。 この写真だともうちょっとだけ落としてもいいでしょう。
ポイントはスクワットで下がった際に、股関節前面(太ももの付け根)が膝のラインと同じか、やや下ということ。
<なぜクォーターでなくてパラレルスクワットなのか?>
①Functional Flexibility(ファンクショナルな柔軟性)
When you squat to parallel, you increase your functional flexibility of your ankles, knees, and hips.
パラレルスクワットを行うことによって、足首、膝、股関節のファンクショナルな柔軟性が向上できる。
②Safety(安全性)
An external load that can be squatted with full ROM shows your ligaments, tendons, and bones can handle an external load.
ROM(関節可動域)をフルに扱えることのできる外的負荷は靭帯、腱、骨がその外的負荷に耐えられることを示す。 つまりクォータースクワットしかできないほどのとても重い重量(外的負荷)はこれらの組織が耐え切れず、危険を及ぼすということ。
③Knee joint stability(膝関節の安定性)
When you squat to parallel you increase your muscle around your knee joint and then you stabilize your knee joint.
パラレルスクワットを行うことによって、膝関節の周りの筋肉を鍛えることができ、それが膝関節の安定性向上につながる。
④Develop posterior chain muscles(ポステリオール筋肉群の強化)
When you squat to parallel, you use not only quads but also you fully activate your posterior chains, which are back erector, glutes, and hamstrings.
パラレルスクワットを行うことによって、大腿筋だけを活用するのでなく、ポステリオール筋肉群(脊中起立筋、臀筋、ハムストリングスなど)もフルに活用できる。
⑤Lean body mass gain(脂肪を除く組織(筋肉)の増加)
When you squat to parallel, you increase time under tension and use bigger muscles, then you increase functional lean body mass.
パラレルスクワットを行うことによって、負荷がかかった状態の時間を増やすことができ、より大きな筋肉を活用できる。それによって、ファンクショナルな除脂肪組織(筋肉)の増加を促せる。
<クォータースクワットを好む傾向にある人の意見への反論>
・競技中はパラレルスクワットまでしゃがむことはないし、むしろ膝が45度くらいのクォータースクワットでの姿勢が多いから、クォータースクワットが良いんじゃないのか?
まずウエイトトレーニングと競技は別物です。競技練習で養えきれない体力を作るのがウエイトトレーニングです。ウエイトトレーニングで競技動作を模倣して重りをもって行うと、その本来の競技動作を阻害してしまう恐れがあります。また傷害の発生要因にもなりかねません。
・クォータースクワットの方がより重い重量を挙げれるからクォータースクワットが良いでしょ?
重量が!などではなく、ウエイトトレーニングによって得られる効果を考える事がとても大事です。
たしかにクォータースクワットのほうがより重い重量を挙げれるでしょう。ただクォータースクワットだと関節柔軟性を向上できないし、大腿筋(太もも前面)主体の動作ですので、ポステリオール筋肉群(ハムストリングスなど)を鍛えられない。ポステリオール筋肉群についてはこちらのリンクからどうぞ。
クォータースクワットで重量を挙げるよりも、自体重のパラレルスクワットの方がより大きな効果が期待できます。もちろんパラレルスクワットで高重量を扱えれるように努力しないといけませんが。
※ちなみに筆者は自体重のパラレルスクワットから長い期間をかけて152.5kgを挙上できるようになりました。また垂直跳びも75cmを記録しました。今はわかりませんが。 短期的にやるのでなく、長期的にきちんとしたトレーニングを行えば、結果は必ず出ます。