トレーニングを行う前に、理解しておきたい7つのトレーニングの原則があります。 世の中には様々なトレーニングプログラムが存在していますが、どのプログラムもこの7つの原則が基本となっています。
最初に説明するトレーニングの原則は過負荷の原則です。 別名、オーバーロードのの原則と言われ、英語ではPrinciple of Overloadと言います。
<目次>
・過負荷の原則とは
・過負荷のかけ方
・まとめ
<過負荷の原則とは>
トレーニングを行う際に、ある一定以上の負荷でトレーニングを行わないと効果が現れないという法則です。 毎回同じ負荷でトレーニングを行っていても、人間には適応能力があるので、トレーニングを続けていくうちに身体がその負荷に適応してしまい、トレーニング効果が薄れていきます。
例) ベンチプレス100kgを5回行えるようにトレーニングを積んでいくとします。 ある一定期間をかけて、身体はその負荷(100kg☓5回)に適応していき、いずれは5回をこなせるようになります。 5回達成した後からのトレーニングで同じ負荷(100kg☓5回)のベンチプレスを行っていても、それ以上の適応は望めません。 100kg☓5回を達成できたら、新たにより負荷をかけて行くことで、身体は強くなっていきます。
<過負荷のかけ方>
過負荷のかけ方と言いましても、様々な方法があります。 それぞれの方法によって、引き起こされる適応が異なってきます(筋持久力向上や筋力向上など)
・挙上重量を増やす (100kgから105kgに移行など)
・1セットでのレップ数を増やす (3セット☓5回から3セット☓10回へなど)
・セット数を増やす (3セット☓5回から5セット☓5回など)
・セット間の休息を短くする (3分休憩を2分半休憩に縮めるなど)
・エクササイズの難易度を上げる (自体重での腕立て伏せから、重りを載せた腕立て伏せへの移行など)
・各レップのスピードを上げる (ゆっくりとコントロールした動きから素早い動作への移行など)
・トレーニングの頻度を増やす (週2日から週3日に増やす。 1日4種目やっていたものを5種目に増やすなど)
・関節可動域を広げる (RDLでバーを太ももの真ん中まで下げていたのを、膝まで下げるようにするなど)
上記のように、過負荷を与えるといっても、様々な方法があります。 それぞれの手段によって、身体の適応が異なってきます。
挙上重量を増やせば筋力向上が望めますし、1セットのレップ数を増やせば筋持久力の向上が望めるという具合です。
<まとめ>
・トレーニングでは適応を起こすために、過負荷の原則を常に念頭に置きながらトレーニングプランを組む。
・各適応によって(筋持久力向上目的なのか、筋力向上目的なのか)、過負荷のかけ方を注意してトレーニングプランを考える。
One comment
Leave a comment[…] 2.5−5kgの範囲で負荷を上げていくのが理想かもしれません。 ただしこれは、前回の記事で書いたように(過負荷の原則)負荷のかけ方にも色々な方法があるので、はっきりとした物は言えません。 […]