今回は腕立て伏せのバリエーションを説明します。 適切な腕立て伏せは案外キツイもので、個人差はありますが腕立て伏せができないという選手も意外と多いです。 単純に筋力がないのと、自体重を支える体幹の安定性の欠如などが原因と考えられます。
そういった選手には動画の様に、傾斜を利用した斜め腕立て伏せ(インクライン・プッシュアップ)を行わせます。
フォームは前回の2つで説明したフォームと同じで、変わるところがあるとすれば手の位置です。 インクライン・プッシュアップでは手の位置は自分の肩の位置よりも少し前に置くことが望ましいです。使用するものはベンチやボックスなど種類は豊富です。
適切なフォームで腕立て伏せを10回3セットを行える高さから始め、慣れてきたら高さを落として10回3セット行い、それを床に近づくまで行います。 目標は床で行う普通の腕立て伏せで10回3セットをこなせるようにすることです。 フォームを把握できるように、ビデオで録画してみたりするのをオススメします。 もちろん周りにストレングスコーチがいれば良い話ですが。
ちなみに膝を床についた状態で行う腕立て伏せは、私個人的に疑問があります。 膝を床につけた状態で行うと、お尻に力を入れづらく、股関節を真っ直ぐに保つのが難しくなるので、体幹の安定性の改善は減ると思います。