今回は中級者・上級者用の腕立て伏せのバリエーションを紹介します。 今回の腕立て伏せを行う前に、普通の腕立て伏せを最低10回3セットを適切なフォームで行えることが条件です。
動画の様に、斜め下に向きながら行う腕立て伏せをデクライン・プッシュアップと言います。
フォームは普通の腕立て伏せと同じで、違うところは足を台やベンチの上に乗せることです。 インクライン・プッシュアップと違い、手の位置は普通の腕立て伏せと一緒で、親指が脇の位置です。
足を台などの上に挙げることで前鋸筋や僧帽筋など、肩甲骨の動きや安定性を助ける筋肉群の活動量もより増加する研究報告も出ています。野球やテニスなど肩をよく使うスポーツ選手にはベンチプレスで高重量を扱う前に、このデクライン・プッシュアップを適切なフォームでこなせるのが好ましいでしょう。
<参考文献>
1. Leah LJ and Gross MT. An electromyographical analysis of the scapular stabilizing synergists during a push-up progression. J Orthop Sports Phys Ther. 1998 Sep;28(3):146-57.